「チームを作る。」
これは仕事を楽しむことを人生の目的にしていて
さらに仕事を楽しむ人を増やすことも目的にしている僕にとって
とても重要なキーワードです。
仕事を楽しむには「チーム」が不可欠だからです。
創業して3年目、
会社に遊びにきてくれる経営者の仲間から
「活気がすごい…」と同じお褒めの言葉をいただきます。
とても嬉しい言葉です。
まだまだ成長中な今のチームだからこそ
大きな成果を残した結果論ではなく実践していることをリアルに話せる今なので
思い切ってやっていることを赤裸々に書いてみます。
チームを作るにあたって僕が一番重要だと考えてるのは
「コミュニケーションの質と量」
これです。
いろんなところで聞く言葉でもあるかもしれませんが、
僕もこれが一番大事だと考えています。
「コミュニケーションの質と量」
この言葉について説明していくと、だいたい言いたいことが言えるので
一つ一つ少し丁寧に僕の考えを解説していきたいと思います。
まずは
「コミュニケーション」
コミュニケーションの言葉の意味として、僕が大事だと考えてることは、
「双方向」だということです。
意思を伝達するとか、おしゃべりするとか、そんな意味はあると思うのですが、
「する」のではなく「し合う」、「一方向」ではなく「双方向」である。
この「双方向」がとても大事です。
一方が伝えて、また一方が受け取る。
逆になって
一方が伝えて一方が受け取る。
相手が受け取れず一方向だけになった場合や、
同じ人だけが伝える側だけな場合は、
コミュニケーションではなく、インフォメーションに変わってしまうため、
それはもうコミュニケーションではなくなってしまうわけです。
お互いが伝えて、お互いに受け取る。
これをとても大事にしたいと考えてます。
次に
「質と量」
質と量は、対比の表現としてよく使われますが
これがなかなかややこしい。
コミュニケーションの量が多いというのは、
「双方向の意思伝達の回数が多い。」
これはなんとなく理解ができます。
コミュニケーションの質が高いというのは
「双方向の意思伝達の◯◯が高い」
これがなんかはっきりしないんです。
いろんな答えがありそうで、
ここの質の部分の基準が曖昧です。
「いくらコミュニケーションの質と量が大切だ」と言ったところで
質の定義がはっきりしないから、伝わりにくいと思うんです。
そこで、僕は◯◯を、「正直さ」と定義しました。
正直なコミュケーションは質が高いという考え方です。
正直なコミュニケーションとはどういうことかというと
ポジティブなものと、ネガティブなものが生まれるわけです。
嬉しいなとか楽しいなとか好きだなーとか
悲しいなとか悔しいなとか嫌だなーとか
コミュニケーションに「幅」が生まれるわけです。
ネガティブと聞くとみんなすぐダメなものだと思いがちですが、
僕はそうは思っていません。
ネガティブは、
相手を邪魔するものでもへし折るでもなく
正しいか正しくないかも関係ない。
相手から感じた正直なモヤモヤとするものを伝えることで
相手が進みたい方向へのお手伝いをする道しるべです。
相手と共に成長したいという正直さを持った上で、
ネガティブな感情のコミュニケーションは必ず必要で、
特にいいチームを作るには絶対に必要です。
もちろんポジティブな感情のコミュニケーションを
恥ずかしがらずに相手に投げるのも正直の絶対条件です。
正直に「好きだよ」「素敵だよ」「いいね!」って言えるとしあわせです。
正直さとはすごい言葉で、
人は正直であれば、必ず人の役に立ちたいと思うものです。
「役に立ちたい。」「貢献したい。」
正直な気持ちをさらけ出した時に、これがない人なんていないということです。
「正直さが大前提」これがとても大事なんです。
「ネガティブ」という言葉がおそらく「悪」とされすぎて
相手に「ネガティブ」を伝えてはいけない制限が勝手にできて、
そうやって相手に正直に関わってない自分を知ってるから、
自分に対して相手も正直に関わってくれていないと思うようになり、
自分の羅針盤がなくなっていく。
これがチームの崩壊の始まりです。
裸の王様の子供は、何よりも必要な存在なわけです。
※正直さの参考書はこちらです。
ポジティブもネガティブもちゃんと投げて受け取るコミュニケーションがあれば
全員がお互いの羅針盤になり、信頼できるチームができます。
これが僕が考える「コミュニケーションの質と量」です。
最後にコミュニケーションの質と量の高め方についても。
正直で、双方向の意思の交換を、回数多くやる。
これができる力を高めていかないといけません。
相手が受け取りやすいように伝える力。
相手が伝えようとしていることを受け取る力。
この2つの力をげないといけないわけです。
さぁやって。
と言ったところで何をやればいいかわからない。
そこで僕は、
コミュニケーションの能力を4つに分解して考えています。
コミュニケーションは双方向なので、
「投げる」と「受け取る」この2つのアクションに分けられます。
そしてその投げたり受け取ったりするボールには
「ポジティブ」と「ネガティブ」の2種類があること。
ポジティブを投げる。
ネガティブを投げる。
ポジティブを受け取る。
ネガティブを受け取る。
この4つのそれぞれを上手くできるようになれば、
質が高いコミュニケーションのキャッチボールができるようになる。
そういう考え方です。
本当のキャッチボールと同じで、
相手の胸めがけて取りやすいボールを投げる力がとても大事です。
具体的にするとこの図みたいな感じで捉えてます。
「投げる」から説明すると、
ポジティブを投げるは、褒めたり、感謝を伝える力。
ネガティブを投げるは、叱ったり、指摘する力。
上手になるには練習するしかないです。
相手がキャッチしやすい場所めがけて、
キャッチしやすいタイミングとスピードで、
投げる練習をするんです。
ポジティブもネガティブも一緒です。
こればっかりは投げてみる体験をしない限り、
上達することはないので投げるしかないです。
これまでなかなか投げてこなかった場合はなかなか抵抗があるものですが、
・自分の正直さをしっかり見つめて、信じて投げる。
・今のボールがダメだったか確認してごめんなさいを言う準備をしておく。
投げる練習をするにあたっては、この2つがオススメです。
特にネガティブを投げるのはとても難しいので、
キャッチしやすい「タイミング」と「スピード」で投げる。
そういう練習です。
「受け取る」にいくと、
ポジティブを受け取るは、褒められたり感謝を受け取る力。
ネガティブを受け取るは、叱られたり指摘を受け取る力。
「わたしなんて、そんなことないし…」
褒められても、こう思う人は結構います。
日本人が大事にしている「謙虚さ」という、相手に受け取ったことを示さない無礼さなのか、
正直さのない中で生きすぎて、褒められてもそれが嘘だと感じる悲しい結果か、
せっかくポジティブなボールを投げてくれるのにうまくいかないケースは多いです。
それをちゃんと受け取る練習をするんです。
一番いい練習は、とにかくポジティブなボールが自分に飛んで来たら
「ありがとうございますと言う」です。
それを続けてうまくならなかった人はいないので多分大丈夫です。
そしてネガティブなボールを受け取るパターン。
ここはすっごい難しいんですが、見極めがとても大事です。
見極めで大事なのは、それが「正直」かどうかです。
受け取るは受け身なので、飛んでくるボールには不正直なものも混じります。
あなたが不正直な思ってもないボールを間違って投げたことがあるとすれば、
そりゃ飛んでくるボールがそうであることもありえます。
「不正直なポジティブボール」は間違いでも受け取っておけばいいですが、
「不正直なネガティブボール」は間違って受け取ってたら疲れます。
上手に見極めて、弾く練習が大事です。
基本的にとにかく勇気出して練習するしかない話で申し訳ありません。
今、僕がやってることは、
思い切ってキャッチボールができる「安全な環境」を作ること。
キャッチボールがしたくなる「きっかけ」を作ること。
これだけです。
またその具体的にやってることは紹介できたらと思ってます。
長くなりましたが、簡単に言うと
「ありがとうとごめんなさいが言い合えるチーム」
これがいいチームの一番最初の条件だと考えてます。
ユアマイスターが活気があると言ってもらえるのは
「ありがとう」と「ごめんなさい」が行き交うチームだからです。
「あそこの空き地でキャッチボールしようぜ。」
って子供の時からなんか好きだったな。
読んでいただき、ありがとうございました。
12月はこんな今まで普通に考えてきやってきたことを5本くらいブログにしたいな。
高山武佐士(38)
ユアマイスター株式会社 取締役事業部長 兼 キャッチボール推進委員
右投げ右打ち。投げれる球種はストレート一本。現在カーブを練習中。「イーグルスよりホークスの方が好き。」はあんまり大きな声では言えない立場。